推しの子
魚類チームのIです。
うみがたりには1か月ごとに展示が変わる水槽があることをご存知でしょうか?その名も「マンスリー水槽」です。
マンスリー水槽のテーマは「飼育スタッフの推し生物」となっており、毎月魚類チームのスタッフが持ち回りで、水槽や解説をつくっています。
その為、展示生物も様々。魚類はもちろんのこと、甲殻類や棘皮動物、更には植物が展示されることも…。
皆さんに少しでも展示生物のことを知って頂きたいという思いのもと、クイズを作ってみたり、生物の写真を立体にしてみたりと、解説や展示にも工夫を凝らしています。
ここで、過去に展示した「マンスリー水槽」の展示生物をご紹介します。
2023年6月「サクラダンゴウオ」
「サクラダンゴウオ」は日本海に生息するダンゴウオの一種で、当館で初めて繁殖に成功しました。これは、国内初めての繁殖でもあります。
展示では、卵の状態から1年生育した個体まで5つの水槽に分け、成長段階を見ていただきました。
2023年7月「ハス」
7月は上越市で行われる「高田城址公園観蓮会」に合わせ、ハスの展示をおこないました。2022年から実施している「マンスリー水槽」で初めての植物展示です。
ハスと一緒に展示しているのは、キタノメダカとニホンアマガエルです。
普段は水面に咲くハスを上から眺めるだけですが、水槽展示にすることで、
水中のハスや周辺に生息する生物の動きを横から観察することができます。
2023年10月「イガグリガニ」
10月はカニと名前についているのにヤドカリの仲間である「イガグリガニ」を展示しました。
カニの仲間である「ケガニ」と一緒に展示し、2種の違いをご覧いただきました。また、脱皮の痕跡や体の構造を間近で観察できるよう、脱皮殻の乾燥標本も一緒に展示しました。
「マンスリー水槽」は、担当スタッフの「ここを見てほしい!これ知ってほしい!!」といった生きものの推しポイントが盛り沢山です。
担当スタッフにとって、完璧で究極のアイドルたる生物を観察し、生物への愛を感じてくださいね!
ちなみに、今月2月の展示は「ケムシカジカ」。
そして3月のマンスリー水槽は私の担当です!
張り切って制作中ですので、うみがたりにお越しの際は是非、マンスリー水槽にも注目してください!