フタバ祝1歳！！

上越市立水族博物館うみがたり

2024年3月11日 21:31

皆さんこんにちは！海獣類チームのSです。
フタバは3月11日で1歳の誕生日を迎えました。フタバ誕生日おめでとう！
産まれてからもう1年も経ったなんて…。月日が過ぎるのは本当に早いものです。

無事この日を迎えられることができて飼育員一同とても嬉しい気持ちでいっぱいです。
本日はフタバの誕生日ということで生まれた頃からの1年の記憶を振り返っていきたいと思います。

「うみがたり」初の子獣

昨年9月頃に妊娠を確認してから半年、ついにこの日がやってきました。
産まれるまでは今か今かとソワソワ。
当館でのゴマフアザラシ誕生は初めてのこと。旧水族館で誕生したジロー（現40歳）以来の誕生です。

3月11日10:45頃　子獣誕生！
出産直後は産まれた子獣を母獣・ナノハが気に掛ける様子も確認できました。約1時間後には初の授乳も確認でき、無事健康に産まれてきてくれたことにとても安心しました。

すくすくと成長

子獣は、ナノハのお乳を一生懸命飲んでお腹がいっぱいになると日向ぼっこをしながらよく寝るという毎日を過ごしていました。
産まれてすぐは11.2㎏だった体重も2週間で倍以上の26.1㎏までに！
ナノハのお乳だけでどんどん大きく成長していく姿を見て、アザラシの母乳の栄養の高さにとても驚きました。

アザラシの授乳期間は約２～３週間。
授乳が終わると同時に、子獣の頃特有のモフモフの白い毛も抜けていきます。産まれて数週間しか見ることのできない真っ白な子獣ともお別れ…。

約3週間で成獣と同じ姿になりました。
個体によってゴマ模様の大きさや数が違うので初めてゴマ模様のある姿を見られて嬉しかったのをよく覚えています。

この時期はナノハを呼ぶためによく大きな鳴き声を上げていたので、もしかしたら３Fのふれんどプール前で子獣の鳴き声を聞いたことがあるというお客さまもいたかもしれません。

私自身、子獣の鳴き声を聞くことが初めてだったので大きな鳴き声にとても驚きました。ちなみに子獣は「グワァッ！　グワァ！」と力強くアヒルのように鳴きます。伝わりますか…？（笑）
気になった方はぜひ、調べて聴いてみてくださいね。

ついにデビュー！

ついに昨年7月7日、ふれんどプールへデビュー！
皆さまにようやくお披露目することができました。
広いプールで他個体と生活することが初めてでしたが物怖じせずに無事、他個体との同居生活をスタートできました。

デビューから5カ月が経った頃からは愛称募集も始まり、沢山の応募の中から「フタバ」に決まりました。
両親の愛称にちなみ、
「雨（父獣：アラシ）が降って花（母獣：ナノハ）が咲き、双葉（フタバ）が芽吹く」という素敵な由来です。

愛称発表は垂れ幕を用意！
この垂れ幕はスタッフが愛情を込めてチクチクと手縫いで作成したんですよ！文字についているゴマ模様をどのくらいつけるか、文字のどこにつけるのか等、意見を出し合いながら作成したのも良い思い出です。

今年、1月17日～３月11日まで開催した「＃フタバ誕生祭」内のイベント「ゴマフアザラシの水中タイム」では水中に入ってトレーナーの持っている目標物であるターゲットについてくる練習をしたり、バイバイや回転など新しいことにも挑戦しました。
まだまだぎこちない動きのフタバ。
沢山の可愛らしい姿を私たちに見せてくれました。