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水処理の「み」

設備チームのOです。
今回は水族館の心臓ともいえる「水処理」についてお話しします。
皆さんは水処理という仕事をご存じですか?簡単に説明すると、生きものを飼育している水槽の水を管理している仕事です。
今日はこの仕事の一部を3つの項目に分けて、ご紹介していきます。


【 点検 】

前日の業務終了後から朝にかけて、どのくらい ろ過器(水槽の汚れをこし取る設備)内の汚れがたまったのかを確認します。
バックヤードの各ろ過器についている圧力計や流量計を目視で確認し、表示している数字を点検用紙に記入していきます。点検が全て終了したら、どのろ過器を清掃するか、ストレーナー(大きな汚れを受け止めるための器具)を清掃するか、1日のスケジュールを決めます。

パイプの奥にある俵型の機器が「ろ過機」

【 逆洗 】

ろ過器の中にはろ過砂という砂が入っていて、使用していくうちに ろ過砂が汚れて固くなり、ろ過能力が落ちていきます。
ろ過能力が落ちると汚れをこし取る効率が悪化し、水質も悪くなり、生きものたちにとって生活しづらい環境になるので、逆洗という作業を行います。
逆洗とは、通常とは逆の水の流れをろ過器の中に作ることによって、固まってる砂をほぐしたり上部に溜まった汚れを除去し、ろ過能力を回復させることです。

逆洗作業のようす

【 ストレーナー清掃 】

「うみがたり」の水槽にはストレーナーという大きなゴミ(餌の残りカスやペンギンの羽など)を回収する器具が設置されています。
このストレーナーの中に溜まったゴミを除去して、キレイになったら元の場所に戻し、またゴミを回収します。ペンギンの換羽時期など、水中に漂うゴミが多い時には1日に何度もこの清掃を繰り返します。
地味な作業ではありますが、水槽の詰まりは死活問題!この清掃作業を8回繰り返した時もありました。

今回は、水処理・設備チームの仕事の一部をご紹介しました。
各作業の項目で出てきた聞き慣れない言葉については今後機会がありましたら説明していきます。

私たちは生きものを安全に飼育するため、さらにお客さまにキレイな水槽をお見せするために、常日頃から水族館を支える飼育員として作業しています。「うみがたり」にお越しの際、生き生きと泳ぐ生きものやキレイな水槽を見た時は、水処理・設備という仕事を思い出して貰えると幸いです。

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